HTPCへの道
A road for HTPC.

●はじめに
 元々PCは持ってたけど、PCでDVDを見るなんて言う気はあんまり無かった。PCには取り敢えず、当時出たばかりのディジタル対応のサウンドカード(SoundBlasterLvie!)をつけててDVD-ROMドライブが安く出回ってるなぁと思った頃にPioneer DVD-115を買った。ヴィデオカードはCanopus SPECTRA5400PE。ま、当時としては結構イイカードだったんだけど、この仕様で再生ソフトにはヴィデオカードとドライブにそれぞれついていたWinDVDPowerDVDを使って視聴してみたけど、まぁ取り敢えず、DVDが見られるって感じだなと思った。音声はショボイし、大画面で見られないのでPCでのDVD再生ってのはこんなものと思っていた。

 ちなみに台湾に行った時に入手したリージョン3のDVDがキッカケで、リージョンの壁ってのがイッキに現実的になって来て、リージョンフリーのプレイヤが欲しいなぁなんて思ってたけど、ウチのドライブでこれが出来る事が判明。早速実行し、まんまとリージョン3のDVDを再生する事に成功した。が、所詮「再生できる」っつーだけのクオリティなので、やはりリージョンフリーのプレイヤが欲しい、なんて思っていた。

 で、今回プロジェクタを新調したので、ホームシアター化ももうちょっと色々試してみようかとあちこち調べてたらHTPCと言う言葉をちょくちょく目にした。何の事かと調べたらPCを使ってDVDを再生するってのが流行ってる様で。それもDVD再生機器よりもクオリティが高いって事で! んー、そうなのか「取り敢えず見られる」なんて言う認識は間違ってたのかなぁとか思ってちょっと興味が出て来たのでした。

●実験その1 17 Jun 2002
 現状のPCはまさに「ただDVDが見られる」って言うだけなので、取り敢えず簡単に出来る事から色々試して見る事にした。まずは再生ソフトのアップグレード。最近のソフトはDOLBY DIGITALとかdtsにも対応している様で、DVD見るなら5.1ch再生は基本。ソフトはWinDVDとPowerDVD双方使って見てPowerDVDの方が使い勝手や再生状態がイイ感じていたので、これの最新版PowerDVD XP PROってのを買って見た。早速インストールしてPowerDVD2000と比較して見るとおお! 画質が向上している! やはり最新版だけの事はあるな。ちなみに音声の再生は今まではCreativeの4.1chのディジタル接続のスピーカを使ってたんだけど、どうせなら今の再生システムの方につなげて見ようって事でSoundBlasterLive!のDIGITAL OUT端子につないで見る。が、音が出ない。んー? せっかくだからドライバを更新してみる事にする。CreativeのHPに行って見ると、1999/12/02の日付のものを発見。随分古いけど、ウチに入ってるのよりは新しいのかなと思って早速これを入れて見る。その結果、Live!wareのSoundMixerに"デジタルアウト オン/オフ"の項目が増えた! これを、オンにして見るとまんまと音が出た! んー、やっぱオモチャみたいなスピーカとは違うなぁ。これでやっとDV-S10Aと同じ土台にまで上がって来たと言う訳である。

 と言う訳で、早速プロジェクタを使って映像の比較を行って見た。RGB接続にあたってはAAの品質と言う"640*480"を使用。本来はTH-AE100のパネルサイズの"856*480"がベストなんだけど、ちょっとウチのヴィデオカードでは出来なかったので仕方無い。今後の課題デスな。

ソースは、「パールハーバー」。
DVD-S10A コンポーネント(プログレッシブ)映像

 プログレッシブに感動したDV-S10Aの映像。クッキリと出ていて申し分無い。
HTPC PowerDVD XP PRO 640*480(4:3)映像

 PowerDVD2000の映像はのっぺりとしててカクカクしたイマイチな映像だったが、ドットの解像度が上がって素晴らしく綺麗な映像になった。ドットの緻密感がDV-S10Aよりも上であまりにも細かいので逆にドット感が目立つくらい。色の出方もDV-S10Aより自然な感じ?

 と言う訳で、HTPCでの再生は確かに専用機を上回るかも知れないと言う希望が感じられた。んー、これは流行る気も分かる気がしますな。プログレッシブに拘ってたけど、こんなことならPianoを買ってHTPCをメインに考えれば良かったと言う気がして来た…。ま、イイけどね。

 気を取り直して、せっかくなんで再生ソフトのPowerDVDを新と旧でも比較。プロジェクタのアスペクト比をDV-S10Aのまま16:9にしてたのでちょっと横伸びになっちゃったけど、まぁイイか。

HTPC PowerDVD2000 640*480(16:9)映像

 ドライブについてきた旧版。これで見てた頃はまさに「取り敢えず再生出来る」ぐらいにしか思って無かった。実際、大画面で見ても映像のガクガク感がそのまま大きくなってるだけで稚拙な映像の感はぬぐえない。写真では違いが良く分からないけどね。
HTPC PowerDVD XP PRO 640*480(16:9)映像

 新版。そう言えば、インストール後に「DVD-ROMドライブをDMAモードにします」みたいな表示が出たけど、今まではドライブ自体の真価を発揮出来てなかったみたい(^^; カクカクしてたのはそのせい? ま、いづれにしても映像のドット感が増してかなり緻密な映像になった。

 と言う訳で、確かな手応えは感じられたのである。まぁ今の状態の問題も色々浮き彫りになって来たので今後の課題と言う感じ。取り敢えず、現状の問題点をまとめて見た。

1.解像度856*480の実現
 →SPECTRA5400PEで出来るんだろうか? 出来なかったら評判のイイATiのボードでも買って見ようかなと言う感じ。

2.音声再生のクオリティアップ
 →実験では取り敢えず、手近にあったオーディオケーブルをアンプとのディジタル接続に使ったけど、これをまともなディジタルケーブルに変更したい。また、パールハーバーはdtsなんだが、DOLBY DIGITALでしか再生されなかった。ソフトの設定なのかサウンドカードなのか、この辺ももうちょっと詰めたい。


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Last modified: Fri Jan 18 15:53:10 JST 2002