映像比較
Compare images.

 と言う訳で、色々映像の比較をして見たので、そのレポート。

■LDの映像
 まずは、LDの映像。CLD-HF9Gは基本的にコンポジットかSしか出力が無いんだけど、TH-AE100にS入力するとかなりチラツキが感じられる。そこで、ゲーム用に使用してたXRGB-1を接続してアップスキャンしてRGB接続してみた。

XRGB-1 マイコンソフト(電波新聞社)製XRGB-1。本来は15KHzのヴィデオ信号を31KHzにアップスキャンしてパソコン用ディスプレイにつないで使うと言う目的のもの。かなり古い製品なので、あんまり性能は良く無いし、フルカラー出ないみたいだ。取り敢えず、XRGB-1へはSで入力してみる。
 TH-AE100には手持ちにD-Sub15ピン3段のコネクタ付きのRGBケーブルが無かったので、3段→2段の変換アダプタをかましてRGB接続。

ソースは、「スターウォーズ エピソードI ファントムメナス」。
S端子入力の映像

 写真では文字がクッキリ出ている様に見えるが、実際はだいぶチラついている。一時停止して撮影したのでかなり映像がザラついている事がわかる。スターウォーズと言えど、この程度らしい。
RGB入力の映像

 XRGB-1自体の設定を特にしていないので、S入力より少し小さいサイズになってしまった。字幕はクッキリ見える様になってチラツキは無くなったが、所詮ゲーム用なので色の出方が悪い。確か27万色程度しか出なかったんじゃ無いかと言う気がする。S入力に比べて明らかに色が減ってのっぺりした映像になる。更に縦縞のノイズが複数入ってて視聴には耐えない感じ。

 と言う事で、S端子の入力にはラインダブラーが効果的と言う事が分かった。XRGB-1ではラインダブラーの効果はあれど、性能的に問題があるのでXRGB-2かもっとまともなラインダブラーでも買おうかなと言う感じ。

 何だか今月末にXRGB-2 Plusってのが出るらしいね! これ買ってみようっと。

■DVDの映像
 次にDVDの映像の比較をしてみる。DVDは今回初めてその機能を使用してみたプログレッシブのコンポーネント接続とS端子で比較。更に今まで使っていた三菱のLVP-EP1のと比較も行った。

ソースは、「M:I−2」。
S端子入力の映像

 思ったよりかなりイイ感じの映像。プログレッシブのインターレース出力とは違うのか? コンポーネント入力+インターレースの時よりチラツキが少ない気もするが気のせいかも知れない。色が少し滲んでいる。
コンポーネント入力の映像

 TH-AE100の能力を100%発揮出来る入力な感じ。チラツキも一切無いし、発色もイイ。クッキリ綺麗。ビーズスクリーンじゃ明るすぎで、少し色が飛んでるのが気になるがマットが来るまで我慢。
LVP-EP1の映像(S端子入力)

 今までこんな暗い映像で見てたのか!? って感じ。古惚けた映写機で昔の映画を見てる様な感じだった。カラー情報は殆んど失われ、取り敢えずカラーかなと分かる程度。アニメ映像とかだともう少しマシなんだが。ランプの色からして違うな。TH-AE100は白なんだけど、こっちはオレンジっぽくて、これが古惚けた感じになる原因な感じ。

 DVDはやはり、プログレッシブでコンポーネント接続に限ると言う結論。まぁこの為に買った様なもんなので、この結果には満足。しかし、今までの機械のなんと悲惨な事か。当時はこれでも大画面だと言う事に満足してたんだが…。

 せっかくだからちょっち追加。DVDのインターレースとプログレッシブの比較。
コンポーネント入力インターレース映像

 発色はイイが、チラツキがある。文字とかはちょっと滲んで見える。
コンポーネント入力プログレッシブ映像

 かなり明るい感じ。文字はクッキリ見える。

 アニメ映像によるSとコンポーネントの比較。色ムラが分かりやすい。

ソースは「メトロポリス」。

S端子入力アニメ映像

 なんだかコンポーネントより色の出方が自然な気がするなぁ。画面左上と右下が赤、右上と左下が緑がかっているのが分かるだろうか。左側の線はスクリーンのフチ。ちゃんと調整してないのでね(^^;
コンポーネント入力(プログレッシブ)アニメ映像

 クッキリ出てるのはイイがSと比較すると明るすぎて少しブルーがかっている感じ。

■TVの映像
 せっかくだからTVの映像も試して見た。とは言っても正確にはVCR(
WV-VR7)の出力である。映像が違うのはリアルタイムで実験したからって事で。

 ソースは「プリティガール 第2話」。

コンポジット入力映像

 コンポジット入力は見られたもんじゃ無いとか言う評価を見受けたので、どうかと思ったけどそれほど悪くは無い。今までの暗い映像に比べたらねぇ。まぁチラツキはあるけど。
コンポジット→RGB映像

 またもXRGB-1によるRGB変換で実験。色数は少ないがビシっと出る。上の方に見える白い線はノイズ。XRGB-1の仕様らしい。LDの時と同様、ちょっと青っぽくなる。同時に映る光の量が増えると色の温度が上がるって事?

■DCの映像
 RGB接続が出来るんで、ついでにDC(ドリームキャスト)との接続も試して見た。DCとの接続には純正VGAボックスを使用してVGA信号を入力させて見た。純正AVケーブルとも比較。

ソースは「ぼくドラえもん」。
RGB入力

 ビーズスクリーンだと反射が良すぎてかなり白が飛ぶが、恐ろしく綺麗な映像。DCの真価がここに発揮されたと言う感じ。ちょっと今はPS2が修理中で手もとに無いので試せないが、戻って来たらPS2の映像とも比較してみたい感じ。
コンポジット入力

 何故かRGBと比率が変わって映った。もしかしてRGBの方は4:3だったのかなぁ? DVDとは逆でRGBの方が自然な色合いに見える。少しブルーがかっている。



 つー訳で、今の所の結論をまとめて見た。17 Jan 2002

1.入力はコンポーネントのプログレッシブが良い。
 →DVDはプログレッシブ出力。

2.スクリーンがビーズでは明るすぎる。
 →ピュアマットがくるまで我慢。
 →ND2フィルタを入れて見る。

3.インターレース映像にはラインダブラーが要る。
 →今月下旬発売豫定のXRGB-2 plusを買って試して見る。

4.色ムラがある。
 →販売店に聞いて見る。

 こんなとこスかね。今後も色々実験して見る豫定。ちなみに何だか世間ではHTPCとか言うのが流行ってるらしいので、ウチにもショボイながらも一応DVD再生出来る環境のPCがあんので、これでちょっと試して見る豫定。

●早速HTPCの実験をしてみた。17 Jan 2002

●ND2フィルタ装着 19 Jan 2002
 と言う訳で比較映像。ソースは「猿の惑星」。

ノーマル映像

 液晶特有のかなり黒が浮いた感じの映像。DLPの映像を見なければ、これはこれで満足してたと思う。ちょっと写真がブレちゃったけど、発色はこんな感じ。
ND2フィルタ装着映像

 だいぶ黒が沈んで締まった映像になった。DLPの映像には及ばないが、まぁこんなもんかな。写真では真っ黒につぶれちゃってるけど、実際にはちゃんと見えている。

 NDフィルタは付け焼き刃だけど、まぁそれなりの効果はある感じ。DLPのビシっと沈んだ映像には及ばないけど、少しは締まりが増してイイ感じになったかな。フィルタの大きさもピッタリはまったんで特に加工しなくて済んだので良かった。

●本体交換 20 Jan 2002
 と言う訳で本体が交換されました。ついでにマットのスクリーンが届いたので、一緒に比較。

ソースは「メトロポリス」。

交換前映像

 こっちはビーズのスクリーンなのでかなり色が飛んでる。緑や紫がかってるのが色ムラ。
交換後映像

 落ち着いた発色になってイイ感じ。色ムラも分からない。

 と言う訳で、マットのワイドスクリーンになったので圧倒的に見やすくなった。ワイド画面も16:9でDVDから出力するとピッタリ出るのでイイ感じ。これにND2フィルタを装着すれば、色ムラも無くなったしほぼ満足の行く映像を得られる様になった。まぁDVD(プログレッシブ)はイイが、他のソースの映像の汚さが気になる様になって来た。次はやはりラインダブラーかな。

せっかくだから戻る


Last modified: Mon Feb 4 08:45:55 JST 2002